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ソニーで働くグローバル社員 に聞いてみました。日本に来て、ソニーで働くってどうですか?

Culture

全世界でビジネスを展開するソニーグループ株式会社(以下、ソニー)には多様な国籍の社員が在籍しており、日本の各拠点でも、国際的なバックグラウンドを持つ 外国人の社員(以下、グローバル社員)が多数働いています。
今回はそんなグローバル社員にスポットを当て、日本で働こうと考えたきっかけや日本での生活、また働く場としてのソニーの魅力について伺いました。

Shen Yiwen(シェン ユーウェン)

日本に興味を持ったきっかけは?

── まずは、シェンさんの現在の仕事内容について教えてください。

コンピュータービジョンの領域で、クリエイターのための新世代グラフィックソフトの開発に取り組んでいます。

※コンピュータービジョンとは、コンピュータに画像や動画などの視覚データを認識・理解させ、それら情報を応用する人工知能(AI)技術分野のこと。

具体的には、「ガウススプラッティング」という新しい技術で作ったモデルと、従来の手法で作られたモデルとの連携をめざしています。ゲーム制作において、従来は椅子やテーブルといったオブジェクトは3Dモデルを一つひとつ手作業で作成する必要がありましたが、「ガウススプラッティング」を使えば現実世界の椅子やテーブルを写真に撮るだけでそのデータをモデルとして取り込むことができます。新旧異なるモデルの連携がなぜ必要かというと、たとえば、「ガウススプラッティング」で作った「木」と、従来の手法で作った「車」が同じシーンにあるとしましょう。太陽の光が木に当たったとき、その影が車にも正しく落ちるようにしたいのです。クリエイターが2つの異なるタイプのモデルを同じシーンで違和感なく使えるようにすることが、私の仕事のミッションです。

── 日本で働いてみようと思ったのはなぜですか?

私は中国の上海で生まれましたが、7歳のときに家族とともにカナダのオタワに引っ越して、そこで育ちました。米国の大学院で学んでいたときには日本文化サークルに入っていて、日本人の友人もたくさんできました。彼らが修士課程修了とともに日本に帰国すると言っていたので、私も日本での就職を考えてみようと思ったのです。

── 日本文化サークルに入っていたということですが、日本に興味を持ったきっかけがあれば教えてください。

高校生の頃からアニメや音楽などに触れるなかで自然と日本に興味を持つようになりました。当時は日本に住むことまでは想像していませんでしたが、日本の言語や人の雰囲気など、カルチャー全体に惹かれていました。

── 日本企業の中でも、就職先としてソニーを選んだのはなぜですか?

ソニーは世界的に有名な製品やサービスをたくさん作っていて、グローバルなイメージがありました。私自身もPlayStation®でゲームをするのが好きでしたし、大学院で学んだコンピューターネットワークの専門性も生かせると考えました。
実際に面接を受けてみると、面接を担当してくれた社員(現在私が所属する部署のマネージャー)がとても優しく対応してくれて、私を歓迎してくれました。さらに、「日本語ができなくても大丈夫」と言ってもらえたことも後押しとなり、ソニーで働くことを決めました。

言語や文化の壁はある?

── ソニーに入社して働く中で、キャリアの転機となるような仕事はありましたか?

入社後は継続してネットワーク分野に携わっていたのですが、最近部署異動があり、コンピュータービジョンの分野に担当業務が変わりました。難しいことも多いですが、その分たくさんのことを学べるという点で、今回の異動がキャリアの大きな転機になったと思います。

── 仕事内容が変わって、どんなところが最も難しかったですか?

コンピューターネットワークについては大学院で学んでいたため専門知識をもっていたのですが、コンピュータービジョンについては全く知識がありませんでした。ソフトウェアを開発するためにも、まずは自分自身が知識を蓄えておかなければなりません。
わからないところは周囲の方々にも積極的に相談するようにしていましたが、まずは自分で考え、自分で学ぶということを大切にしていました。

── 日本で働いていて、言語や文化の違いで苦労することはなかったですか?

所属している部署のメンバーは英語で会話ができますし、会議の場も英語でコミュニケーションできるため普段の業務ではあまり苦労はありません。部門全体会議などは日本語で行われていますが、マネージャーが同じ内容を英語で説明してくれるので助かっています。
ただ、2023年に参加した「チャレさぽ」は日本語でコミュニケーションする必要があったため難しかったですね。

※「チャレさぽ」とは、日々の研究開発の中で生じる想いや情熱、好奇心をみんなでサポートするための、R&Dセンター発祥のボトムアップ提案活動のこと。

── 「チャレさぽ」には自ら手を挙げて参加されたんですか?

そうです。もっとソニーの人と関わりたいという思いから、運営メンバーとして参加しました。運営メンバーのほとんどが日本人だったため会議も日本語で行われていて、最初は苦労しましたが、この経験で自身の日本語会話レベルも少し上がった気がします。
また、ソニーの世界中のエンジニアが発表を行う場で、私が英語でのインタビューを担当しました。こうした経験から、たとえ日本語が完璧に話せなくても、自分にできる貢献の形があるということを学びました。

グローバル社員同士の交流や、日本人社員との関わりは?

── ソニーはPurpose & Valuesの中でも「多様性」を挙げていますが、実際に働いてみて、多様性が重視されていると感じますか?

はい、私の所属するチームには、中国とインド出身の同僚がいます。日本人社員も含めて日頃から会話も多くフレンドリーな雰囲気です。
また社内研修の動画には英語版も用意されていますし、グローバル社員向けのコミュニティやイベントなどもあり、企業として多様性を大切にしていると感じます。

── 実際に参加されたイベントで印象に残っているものはありますか?

落語イベント「Rakugo!! In English & Japanese」が印象に残っています。

※「Rakugo!! In English & Japanese」を取り上げたDiscover Sonyの記事はこちら

日本語と英語で落語を披露してくれて、内容自体もとてもおもしろかったです。また二人の落語家さんのうち一人は外国人方で、日本で生活を始めたときの体験談をおもしろおかしく紹介してくれたのですが、自分の経験とも重なる部分があり共感しました。

同じチームのティエンさんとシェンさん

── 社員同士の関わりはありますか?

はい、“International Employees at Sony”というグローバル社員向けの交流プログラムがあり、社員同士がつながることができます。それ以外でも仕事終わりにはカフェテリアで集まって話すこともよくあります。
グローバル社員の友人と一緒にテニス部*の活動に参加したり、休日に一緒に買い物に行ったり。また、仲の良い日本人社員とも一緒にごはんに行くこともあります。日本人社員の友人とは、普段は日本語で会話していますが、英語の練習のためにと別の日本人社員を連れてくることもあって、そのときは英語で会話しています。

※ソニーのテニス部を取り上げたDiscover Sonyの記事はこちら

ミーティングスペースでチームメンバーと会話するシェンさん

言語や文化の壁を乗り越えるキーワードは、「フレンドリー」。

── 日本に来てから、休日はどのように過ごしていますか?

もともと音楽が好きなので、ピアノを弾いたりEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を自分で作ったりしています。身体を動かすことも好きで、ハイキングやボルダリングをすることもありますね。昨年は上高地にハイキングに行きましたし、先月は友人と富士山にも登りました。

── 実際に暮らしてみて、日本の生活はどうですか?

日本は安全でごはんもおいしいですし、生活するにも便利で快適です。ちなみに、私が好きな日本の料理は焼肉です。

休日の過ごし方。幼少期から続けているピアノ(上)、大好きな焼肉(下左)、5合目から登頂した富士登山(下右)。

── シェンさんのように海外から日本に来て、ソニーで働いてみたいと考えている方々にメッセージをお願いします。

日本で働くことは、とても楽しくて特別な経験です。ソニーでの仕事を通じて世界中の人々に感動を届けることができ、優秀な仲間と一緒に働けるのはきっと良い機会になると思います。

── ソニーのビジネスやカルチャーと、どんな方がフィットしそうでしょうか?

一言で表現すると、「柔軟な人」だと思います。ソニーの事業・技術領域はとても広いため、私が経験したようにこれまでとは異なる分野の業務に取り組むこともあるでしょう。また多様な言語や文化を持つ人とともに働くうえでも柔軟性は重要だと思います。
さらに加えるならば、フレンドリーな方が良いと思います。お互いに言語を完璧に扱えない中で、専門性の高い技術的な内容について話し合うことは簡単ではありませんが、オープンマインドでフレンドリーな方であればその壁を乗り越えられるはずです。私自身も日々の何気ない雑談を大事にしていますし、一緒に働く仲間にもぜひそうであってほしいと思っています。

<編集部のDiscover>
今回の記事は、日本語と英語で行ったシェンさんのインタビュー内容をまとめたものです。ちなみに、英語でのコミュニケーションは採用人材開発部の深川さんにお願いしました。
専門的な内容や表現が難しいところは英語を交えつつも、日本語で表現しようと頑張るシェンさんの姿勢が印象的でした。言語や文化の壁をなくすことはできないけれど、そこに一歩踏み込んで関係性を築こうとする姿勢こそが大切なのだと気づかされました。日本人はどうしても英語を上手く話せないから…と、ためらってしまいがちですが、シェンさんが言うように、フレンドリーさこそが言葉の壁を乗り越える鍵なんですね。

※深川さんを紹介しているDiscover Sonyの記事はこちら


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