【感動価値をソフトウェアで創造する SDNA特集Vol.2】総勢300人!社員が、社員のために考えた、会社の未来

ソニーグループで唯一のソフトウェア開発専門会社である、ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社(以下、SDNA)。本特集では、SDNAで働く人を通じて同社の魅力をさまざまな角度から発信していきます。
第2弾となる今回は、2024年5月31日に開催された「未来会議」という、会社全体で自社の課題について話し合うイベントを取り上げます。この会議には、SDNAの約8割の社員が参加したそうです。これだけの社員が一堂に会し、会社の未来について話し合うことが、本当に成り立つんだろうか。未来会議について初めて伺ったとき、私はそう思ってしまいました。
そこで、未来会議の実行委員を務めた井ノ上さんと天野さんにお話を伺いました。未来会議の実施に至った背景や会議の中で実際に話された内容を通して、SDNAの社風に迫っていきたいと思います。
未来会議=会社の未来を考える会議
── 今回開催された未来会議とは、どんな企画だったのですか。
井ノ上:一言でいえば、会社の未来について考える、ブレインストーミングのような会議です。未来会議という企画自体は、他社で行われているものを参考にしましたが、この会議を通して会社の伸ばしたいところや改善したいところを明確にして、共通認識を持って日々の業務に取り組めるようにすることを目標としています。
── この企画で、お二人は実行委員として関わったとお伺いしました。どんな仕事を担当されていたのですか。
天野:私は、未来会議全体の方針を考えてリードする立場でした。もともと、他社の未来会議に外部ファシリテーターとして参加した経験もあったので、マネージャーのような立ち位置で運営をサポートしました。
井ノ上:私は、主に社内向けの宣伝活動を担当しました。一人でも多くの社員に参加してほしいと思い、全社的に未来会議の告知を行ったり、ランチ中にラジオ感覚で聞いてもらえるような企画も実行しました。

「そこそこ良い」から「とても良い」へ
── なぜ今回、未来会議を開催するに至ったのでしょうか。
天野:ある社員と社内サーベイについて話す機会があったんです。ソニーグループでは会社に対する社員の評価を項目ごとにスコアとして知ることができる定期的な調査を行っているのですが、その調査においてSDNAは、会社の評価として良い数値を維持できていました。一方で、その数値の中に丸め込まれてしまう、サーベイからだけでは解像度高く把握できないような課題に向き合う必要を感じて、社員が集まって会社の課題について話し合うことのできる未来会議を開催しようという話になりました。
── サーベイだけではなく、もっと踏み込んだ課題の解決に取り組み始めたのですね。一方で、サーベイで良い数値が取れていれば問題ないようにも感じるのですが。
井ノ上:サーベイの数値だけでは、「そこそこ良い」でとどまってしまうと思い、未来会議を通して「とても良い」会社にしたいという気持ちが強くありました。
天野:ソフトウェアエンジニアは仕事柄、新しい技術についてアップデートし続けることが求められます。現行のソフトウェア技術においても現状維持というものはほとんどなくて、常に更新されています。そういった環境に身を置いている私たちだからこそ、さらに上のレベルを目指して努力することが当然になっているかもしれませんね。
また、サーベイの特徴として、回答してくれるのは一般社員ですが、その改善に関わるのは経営層であることが多いです。一方で、たとえば10年後の未来を考えたときに、今の経営層は会社に残っていない可能性もあります。10年後の会社でメインとなって活躍する社員に主体となって会社の未来を考えてほしいとも思いました。

課題を会社全体で共有する
── 未来会議では実際に、どんなことについてお話しされたのですか。
天野:本当にさまざまな話題が出ました。会社への意見や課題を付箋に書き出してもらったところ、1000枚程の付箋が貼り出され、重複しているもの等を考慮しても100件以上の意見が集まりました。
井ノ上:印象に残っているものだと、領収書に記載する会社名についての意見ですね。我々の会社が「ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社」と正式名称が長く、多くの社員が不便さを感じていました。そこで、未来会議後に各方面と調整し、領収書で会社の略称であるSDNAと記載しても良いことになりました。

── なるほど…!とても面白いですね。確かに、そういったことは課題としてあるものの、サーベイだけでは分からなかったかもしれませんね。
井ノ上:他にも、社員同士で集まった際の写真をまとめて共有できる社内アルバムの作成や、SDNAオリジナルの社員証ストラップの作成といった話も進んでいます。
── お話を伺うだけでも、社員のみなさんの会社に対するエンゲージメントが高まりそうだと感じます。
天野:一方で、すぐに解決することが難しい課題も浮かび上がりました。SDNAはベテランと若手社員は多いのですが、その間となる中堅層の社員が少なく、こうした人員構成の偏りをどう解消するかといった課題感を全体で共有できたことは、未来会議だからこそだと思っています。
── 解決の難易度に関わらず、さまざまな課題が挙がったのですね。一般的に、多くの人が集まった会場で話し合うように言われても、活発に議論することはなかなか難しいのではと思いますが、そんなことはありませんでしたか。
井ノ上:SDNAにはもともと、社員同士がフラットな関係で会話しやすい雰囲気があると思います。普段の会議や勉強会のような場面でも質問や意見が出てくることが多いですし、上司であっても職位を付けずに「◯◯さん」と呼んでいることなども影響しているのではないでしょうか。
未来会議に限って言うと、グループに分かれて課題を書き出してもらったのですが、グループのメンバー構成はなるべく違う組織の社員同士になるようにしました。また、話が進んでいないグループには、外部からお招きしたファシリテーターが議論を促すような声掛けをしてくれるなど、終始良い雰囲気で進められたと感じています。

自分の子どもに勧められる会社に
── 今後、取り組んでいきたいことについて教えてください。
天野:こういった交流の機会をもっと増やしていけたらと考えています。仕事やプロジェクトでは知り合うことがないような人とも交流し、繋がりを増やしていくことで、会社としてより強く団結できると考えています。
井ノ上:まずは、未来会議で取り上げられた課題の解決に関わっていきたいです。既にボランティアベースではありますが、解決に向けて進められている課題も多くあります。出てきた課題について取り組めば、社員の会社に対するエンゲージメント向上にも繋がるので、積極的に推進していきたいです。
── SDNAが目指す理想像は、どんなものだと思いますか。
井ノ上:風通しの良さ、自由度の高さは重視したいと考えています。SDNAをさらに働きやすい会社にするために、他社の良い所は積極的に取り入れていきたいですね。
天野:これは以前にマネジメント同士の会議で出てきた意見なのですが、私たちが目指すべきは、SDNAが自分の子どもに勧められる会社になることだと思います。そのために、こうなっていたいという理想と現状との差分を見極め、解決方法を考えることが重要です。SDNAがエンジニアの会社だからこそ、問題解決志向は特に強いですし、何が問題なのかが今回の未来会議で明らかになったので、理想の会社を目指して課題解決に取り組んでいきたいです。

<編集部のDiscover>
取材や撮影を通して、終始井ノ上さんと天野さんが仲良く話されているのを見て、本当に普段からフラットな関係を築かれているのだろうと感じましたし、そんなSDNAの社風だからこそ行えた未来会議だったのだと思います。今後のSDNAの活動からも、目が離せません。












