ソニーにもユニフォームがあった!?ソニーの面白さを発信する「広報note」に込められた想い

みなさんはソニーの「広報note」を知っていますか?広報noteは、ソニーグループにおいて、ホームエンタテインメント&サウンド、イメージング、モバイルコミュニケーションズなどのエンタテインメント・テクノロジー&サービス事業を担うソニー株式会社の広報部が運営しています。
私自身、広報noteの記事をよく読んでいるのですが、その中でも特に印象に残っているのが「ソニーのユニフォーム*」です。ソニーにかつてユニフォームが存在していたことや、デザインの変遷、そしてユニフォームの廃止を巡った議論について知りました。面白く読み進めると同時に、「なぜユニフォームを題材に選んだのだろう?」「どんな想いでこの記事を書いたのだろう?」といった疑問が浮かびました。
そこで今回は、ソニーのユニフォームを執筆された高木さんにインタビューを行い、記事制作の背景や、完成に至るまでの葛藤についてお話を伺いました!
*「ユニフォーム」に関する記事は、「ソニーのユニフォーム」のページへ

- 園井 千智
一人一人の想いで成り立つ広報note
── 始めに、広報noteについて教えてください。
ソニー株式会社の広報部が公式に運営している外向けのブログです。読者の方に、「ソニーってこんなに面白い会社ですよ」「実はこんなところにも関わっているのですよ」という気づきを持ってもらいつつ、それを家族や友人に語ってもらえるような記事を目指しています。
そして特にメディアの方々には、ネタ収集の場として活用していただきたいという思いは、今も変わらず持ち続けています。そのために、執筆している私たちもノルマに縛られることなく、書きたいと思ったネタがあれば書くというスタイルで楽しみながら運営しています。広報部は、「社内外の情報発信を通じて、レピュテーションを守り、高める」という役割を担っています。プレスリリースなどの客観性の高い情報発信と比較すると、広報noteは書き手の主観に重きを置いていることが特徴と言えますね。

── 書き手一人一人の想いを大切にされているのですね。
そうですね。月2回、記事を投稿することを目標にはしていますが、誰が何月を担当するかは決めていません。伝えたい内容を個々の視点から書くことを大切にしているので、書き手の温度感が伝わる記事になっていると思います。温度感が伝わることで、読み手にも親近感を持ってもらえるのではないかと考えています。
── 高木さん自身は、どういった想いで携わっているのですか。
私自身、自分だからこの記事を書けたと感じるとうれしいですし、やる気も出ます。自分が書きたいように書けた、かつ読み手からもいい反応が来てやる気が出たというのはとても良い循環だと思っています。広報noteの編集長という立場で、メンバーにはいつも書きたいように書いてほしいと伝えています。記事承認も、記事公開前に一読者として記事を読んで、分かりづらいところを微調整するくらいにしています。
納得のいくものになるまで、繰り返し調整する
── 次に、ユニフォーム記事について伺いたいと思います。なぜ、ユニフォームを題材にしようと思ったのですか。
私はユニフォームのない時代に入社したので、ユニフォームについて断片的なことしか知らなかったんです。ある時、ユニフォームに興味を持って調べてみたのですが、まとまった情報がほとんどなく、私のように興味を持った人のたどり着く先がないことをどうにか解消したいと思っていました。そこで、手元にある情報でいったん記事を書いてみたり、ソニーのアーカイブチームにお話を伺ったりするうちに、ユニフォームの記事を社内だけでなく世に出せるのではという感触をもちました。

ソニーのユニフォーム
── 高木さんのユニフォームへの興味が出発点だったのですね。
そうですね。アーカイブチームに相談をし、一緒にユニフォームのストーリーを整理していきました。私の知らないことばかりだったので、社内の歴史探訪という感覚で楽しかったです。特に、ファウンダーである盛田さんがユニフォームを楽しそうに試着している写真があり、それがユニフォームの記事を世に出したいと思った決定打にもなりました。
── 興味を持ってから記事の公開まで2年程度かかったとお聞きしましたが、制作をする中で難しかったことはありますか。
納得のいくものにするまで時間がかかりました。自分が自信を持って出せるものがいいと思っていたので、今の形になるまで何度も練り直しました。先ほども言った通り、誰が何月を担当するということが決まっていないので、自分のタイミングで記事を出せることが広報noteの良さでもありますね。

社員全員で会社を変え、進化させていく
── 記事を制作する中で、新たに気づいたことはありますか。
ユニフォームに関する議論は象徴的なだけであって、単なる議題の一つに過ぎないと感じました。正解がないことに対して、社員同士が立場を超えて議論し、対話を重ねる過程こそが重要なのだと思います。そして、この過程には「自分たちが会社を変え、進化させていくべきだ」というメッセージが込められているように感じました。時代を超えてこれらを教えてもらい、自分を振り返るきっかけにもなりました。

── 今のソニーに通ずる部分もありそうですね。
そうですね。違う部署であっても話しかけやすく、会議でも思ったことを発言しやすい雰囲気があり、そこが昔から変わらない部分なのだと思っています。個人的に、設立当初から経営陣も社員もメンバーが入れ替わっているはずなのに、ファウンダーが夢に見ていた会社の形がそのまま受け継がれていることに関心があったのです。ユニフォームの記事を作る中で、ソニーらしさと呼ばれるものがさまざまなところに散りばめられていることで、ファウンダーの作った理想の続きに私たちがいるのだと実感しました。そして、私自身もそんなソニーが好きなのだと思います。
ソニーの面白い部分を引き出していく
── 今後も広報noteを続けていくにあたって、目標などはありますか。
多くの方に見ていただくことも引き続き目指しますが、それ以上に大切なのは、自分たちのアンテナを使ってどれだけ芯のあるストーリーを引き出し、それを丁寧に落とし込み、発信できるかです。加えて、楽しんで書いた記事は、その想いが読み手にも自然に伝わるものです。一人一人が記事を書くことを楽しむ姿勢も、持ち続けていきたいですね。
── 高木さん個人として、何か目指したいことはありますか。
どんなテーマでも、「ここを伝えたら面白そう」という部分を発掘し、自分にしか書けない記事を書き、発信していきたいです。そして、広報部には、動画制作が得意な人、絵を描くことが得意な人など、それぞれの個性を持ったメンバーがいます。私だけでなく、彼らの力も合わせることで、さらに面白いものができるのではないかという期待があるので、今後は少し違うアプローチから記事を作ってみたいと思います。
<編集部のDiscover>
今回のインタビューは、私が広報noteの読者であることから実現したので、たくさんの裏話を聞くことができて充実した時間となりました。普段から広報noteを読む中で、書き手の存在感の大きさを感じていたのですが、今回その理由が分かったような気がします。書き手一人一人が「伝えたいと思ったことを自分の視点から書く」からこそ、書き手の強い想いが読み手に伝わっているのだと感じました。これからも広報noteの読者として、陰ながら活動を応援したいと思います!










