ソニーで働くパパママ社員座談会。子育てと仕事の両立事情を、あれこれ聞いてみました。

ソニーグループ(以下、ソニー)では、「育児もキャリアデザインも、自分を主役に」を掲げ*、社員一人ひとりを尊重した柔軟かつ多様な働き方を推進しています。今回は、子育てと仕事の両立に日々奮闘されている、ソニーのパパ社員・ママ社員4名にインタビュー。日々の苦労や悩み、それらを乗り越えるための工夫、そしてキャリアに対する考え方などについて聞いてみました。
*ソニーのダイバーシティ活動についての詳細は、ウェブサイトをご確認ください。
育児もキャリアデザインも、自分を主役に。ソニーグループの育児両立支援〈前編〉のページへ
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- 瀬戸 麻理恵

- 柴野 あい
~お話をうかがった社員のみなさんの家族構成や働き方~

親になってはじめてわかる、両立の難しさ。
── 子育てと仕事の両立にあたっては、日々さまざまなご苦労もあるかと思います。まずは、実際にみなさんが感じている悩みや困りごとについて教えてください。
瀬戸:下の子が保育園1年目で、しょっちゅう風邪を引くことです。そのたびに私も自宅保育になってしまって。都心から少し離れたところに住んでいるため、ファミサポ*の登録も少なくて利用しづらく、また民間サポートもフィットするケースが少ないんですよね。
*ファミサポとは、「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)」のこと。子どもの送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人」と「援助を行いたい人」が会員となり、地域で相互援助活動を行う事業。

楠田:僕は、地域の支援や民間のサポートは一切使っておらず、職場のまわりの人に助けてもらっています。設計を担当する方々のサポートをするようなポジションなのですが、昼間に発生した設計業務に関する問題点を解決するため、夜に会議が行われることが多いんです。ただその会議時間を調整していただくことや、他の方に僕の代わりに話を聞いたり、会議に出てもらったりなどして対応しています。
ただ一方で、そうなると逆に僕だけで完結できない仕事が増えてしまうことが、新たな悩みの種ではあります。

生田:うちはファミサポを利用しています。あとは、週に1回ほどベビーシッターをお願いしています。妻は出社することが多いのですが、今は私がリモートワークメインなので家事を分担する形で上手くリズムができてきたため、現状での困りごとは特にありません。
ただ今でこそ落ち着きましたが、育休から復帰した1年くらい前はきつかったですね。復帰後に仕事のクオリティを下げたくなかったのですが、子どもの帰宅後は育児や家事に時間を使うために早朝から勤務するなどしていたので、体力的にもギリギリでした。

柴野:今はもう子育て奮闘期から抜け出した感じがありますが、私も数年前までは子育てと仕事との両立に悩んでいた時期がありました。下の子がなかなか小学校で苦労していたこともあり、自分が仕事を辞めて子どもとの時間を優先すべきかどうか迷っていたんです。ただ今になって思い返すと、私が仕事を続けていたことで、子どもにも不必要なプレッシャーを与えずに済んだような気がします。結果的に、コロナ禍を機にリモートワークが増えたことで、上手くバランスを保てるようになりましたね。

子育てと仕事のバランス、ポイントは職場の理解。
── 子育てと仕事、みなさんはどのようにバランスを取っていますか?
瀬戸:私の場合、わりと長いスパンで取り組める仕事をアサインしてもらっています。先程お話ししたように、子どもが体調を崩したときなどは自宅でリモートワークをしたり、業務を中断したりすることがあっても後からリカバリーできるので、子育てとの相性が良いと感じます。
柴野:周囲の理解は大きいですね。以前は20時くらいまで会議が入っている、なんてこともありましたが、働き方改革などで社会全体も変わり、最近はそんなことはなくなりました。育児しながら働く人が社内に増えているので、子育てと仕事の両立への理解や共感が自然と高まっていると思います。
瀬戸:たしかに、「子どもの送迎や通院があるので帰ります」と言っている男性社員の姿も日常的に見ているので、職場でもそれが自然になっていますね。
楠田:僕のまわりは子育てを経験していない方も多いんですが、「楠田さんは夕方いないよね」と社内で認知されています。いろいろな人がいるということを理解してもらっている安心感がありますね。
生田:自分が経験したことがなくても、たとえ自分の常識とは違っていても、理解しようと柔軟に対応できる人が多いというのは、ソニーの魅力ですね。子育てに関する制度の有無以前に、これがとても大事なことだと思います。

こだわらないこと、あきらめることは、悪いことじゃない。
── 先程の質問に続いて、両立のために見出したコツや、ご自身で何か工夫されていることがあれば教えてください。
柴野:有料サービスを活用することで時間に余裕をつくるということでしょうか。先程も話に出てきたファミサポやシッターサービスもそうですし、私は週に一回はハウスクリーニングを利用しています。以前は、土日に自分で掃除していましたが、その時間を自分の休息時間や子どもとの時間に充てるようにしています。

瀬戸:私もハウスクリーニングは利用しています。それから、ドラム式洗濯機で洗濯にかかる時間を、食材の宅配サービスを使うことで買い物にかかる時間をセーブする。自分でやらなくてもいいところは、積極的に切り出して時間をつくっています。
生田:そういう意味では私も、こだわりすぎないというか、積極的に「適当で良い」と思えるようになってきました。仕事も「明日で問題ないことは明日対応する」でいいし、子どものごはんも、保育園でしっかり食べているからこだわりすぎなくてもいいと思っています。
楠田:僕も以前は、趣味に費やす時間やショッピングがたのしみの一つだったんですが、今はその分の時間とお金を、子どものために使っていますね。
生田:スキマ時間の作り方、使い方が上手くなったと感じますが、作ったスキマ時間がほぼ全て家事や育児に費やされてしまうこともあり、自分の時間が限りなくゼロになっていることもあります(笑)。

今この瞬間、自分にとって本当に大事なものはなにか。
── やはり子育てと仕事との両立という中で、どうしても自分自身の優先順位が下がってしまう気がします。子育ても仕事もあきらめない、自分が主役のキャリアを実現するためには、どう考えるべきなんでしょうか?
柴野:キャリアについても日々の時間の作り方と同様に、自分にとって大事ではないと思われることはどんどん捨てていくということもポイントかもしれません。「今やるべきことはこれだ」と思ったら、それ以外のものは無理して取りにいかない。人生が進んでいけば子どもの状況も変化しますし、自分の価値観も変わっていきますから、そのときにまた優先順位を整理して歩みを進めていけばいいと思います。
生田:柴野さんの考えに、完全に同意ですね。そもそもキャリアは仕事だけではありませんし、自分の人生において何を優先するかは、その時々で判断すればいいと思っています。今の私は子どもとの時間が最優先。先程、自分の時間が無いとは言いましたが、今は子どもとの時間が一番楽しい。でも、あと何年かすると、子どももきっと一緒に遊んでくれなくなるので、そのときは優先順位が変わるのだろうと思います。先のことはわかりませんが、そのときの自分の気持ちに従ってキャリアを楽しみたいです。
瀬戸:私も、キャリアと育児のバランスを考えて、その中で今やりたいこと、できることをやっていきたいという考えです。1回目の育児休暇から復職したときは、限られた時間の中でどこまで仕事を取りにいくべきか、仕事の進め方がわからなくなってしまいモヤモヤしていたんですが、2回目の育児休暇からの復職の際はやりやすくなりました。
1回目の復職の際のモヤモヤについて上司に相談してみたところ、仕事のアサインを考えてもらえて。オープンに相談できる環境と職場の理解、また仕事に対する取り組み方が変わったことで、私自身も上手く切り替えができるようになりました。
楠田:僕は性格上、子育ても仕事もやっぱりどちらも大切にしたいんです。だから、どこかで割り切るということが難しい。じゃあどうするかというと、やっぱり周囲の人に協力してもらうことが不可欠だと思っています。
ソニーには、一人ひとりを尊重して受け入れてくれる、そんなオープンでフラットな文化があり、理解や協力も得やすいです。ただ快く協力してもらうためには、やはり日々の関係づくりが大事なので、周囲の人に対して感謝の気持ちを持って接することを心がけています。

<編集部のDiscover>
子育てと仕事の「両立」や「バランス」と聞くと、これまで勝手に「50:50」のようなイメージを抱いていました。ですが今回みなさんの話を聞いて、その割合は半分ずつじゃなくてもいいということ、またその割合はその時々で変化することにも気付かされました。そして何よりも、何を優先するのかを自分で決めるということこそが、「自分が主役のキャリア」なのだと感じました。自分が主役のキャリアを歩むことができるのも、「自分のキャリアは自分で築く」という考えが根付いているソニーならではですね。












